ガスの巨星

IBSガス型?

 このブログを参考になりそうな人に伝えるために、ツイッターで「自律神経」「過敏性腸症候群IBS)」などのキーワードでユーザー検索をして驚いたことがあります。それは、ユーザーのプロフィール欄から、若い女性かつIBSの「ガス型」の人がとにかくたくさんいると分かったことです。

 実は検索して、IBSにガス型という種類があることを初めて知りました。というのも、日本消化器科学会のIBSの分類でも、下記サイトのとおり「便秘型」、「下痢型」、「混合型」、「分類不能型」と書かれており、ガス型には触れられていません。

https://www.jsge.or.jp/guideline/disease/ibs_2.html

 IBSガス型については、ウェブで検索すれば確かに専門家による記述もあり、認知もされているようですが、下記サイトには、「多い順に便秘型、下痢型、便秘下痢交代型、ガス型とされています」とあります。ガス型は相対的には少ないようなのですが、ツイッターに多いのは同じ症状の人と情報を共有したくなるほど社会的につらい症状だということかもしれません。

http://www.kokorotokarada.net/disease-chou.html

 

自身のガス史

 さて、それを踏まえて、僕自身の場合はどうなのかというと…IBSの下痢型が主で、時々ガス型だと思うようになりました。医者からちゃんと診断を受けた訳ではないので、自分の過去の経験から判断しているにすぎませんが、今回はガスにまつわる経験を書いておきます。

 僕には自分のおならが人よりも臭いとはっきり自覚したことがあります。それは、中学の理科で硫化水素の発生実験を行った日です。学年までは忘れてしまいましたが、あの、いわゆる「腐卵臭」を嗅いだ日の夜、同じようなにおいのおならが出ました。腐卵臭を嗅いだからお腹に悪さしたのかどうか、そこまでははっきり分かりませんが、IBSであれば可能性は否定できません。

 いずれにせよ、その日からとにかく臭いおならが続くようになりました。特に冬に多かったと思いますが、臭いおならの時期がありました。自分の布団で寝ている時が一番安心しておならを出せるので、敷布団を干していた母から、「布団からおならの臭いがする」とたまに言われました。敷布団にしっかり充填できるくらいは大量にそして臭いおならをしていたのは間違いありません。

 

自覚症状

 ツイッターIBSガス型の人のツイートを見ていると、「ガス漏れ」という、自分では意識せずにおならが漏れてしまう症状に悩んでいる人が散見されます。ただ、僕の場合は、「ガス漏れ」はほぼなく、自分が意図しないとおならは出てきません。その差がどこから来るのかは分かりませんが、「ガス漏れ」する方は想像を絶する苦労があるのだと思います。

 しかも、僕の場合はおならが出る前に、おそらく直腸くらいにおならがあるときに、そのおならがものすごく臭いものか、そこまで臭くないものか、微妙な感覚によりたいてい分かります。おならが出るときに顕著な違いがあり、例えば臭いおならの場合は音が出ず、わずかですが肛門に独特の刺激があります。臭いおならは、嗅ぎなれている自分には特別に嫌なものではありませんが、身内であっても自分以外の人が嗅ぐとさすがに不快になるだろうな、と分かるものです。

 そんなおならが連発する時期が、中学から数年前までありました。1回の期間は1、2週間~数か月間と幅があり、妻とは「ウラン期」と名付けて呼んでいました。なぜウラン期なのかは…長くなるのでやめておきます。それよりも大事なこととして、ウラン期の便は決まって軟便でした。軟便だとトイレットペーパーを沢山使います。というか、軟便である時期があまりに長く、若いころは便なんてこんなもんだろうと思っていましたが、ウラン期を脱して軟便ではない、みんながしているであろう普通の便を「自覚」した時に、軽く感動したのを覚えています。だって、トイレが短時間で済むんですから!

 

試行錯誤

 これまでウラン期は唐突に始まり、いつの間にか治る、を繰り返してきました。もちろん、ウラン期を早く収束させるための努力をしてこなかったわけではありません。子供のころから、とにかくお腹を治すにはビオフェルミンを飲んでいました。親から勧められて、なんとなく飲んでいただけです。結局ビオフェルミンがきっかけでウラン期が治ったことはたぶん1度もなかったと思います。

 整腸剤をあれやこれや変えて試しましたが、初めてはっきりウラン期を止めたという認識したのは社会人になり結婚してから「ガスピタン」という薬を飲んだ時です。それまで長期間(たぶん1,2か月間)ずっと続いていたウラン期がまさにピタッと止まったのです。
 

www.kobayashi.co.jp

 ただ、その後もウラン期が来るたびにガスピタンを飲みましたが、その時のようにピタッと止まることは残念ながらありませんでした。量が足りずに腸まで生きて届かないのかと思ってガスピタン2倍飲み、とかやってみたんですけどね、だめでしたね(笑

 

寛解

 さて、今はどうなのかというと、なんとこの5、6年、ウラン期が来ておりません。なぜなのかはさっぱり分からないので、有効なアドバイスができそうにありません。子供ができて適度な緊張感がよかったのか、仕事が忙しくて充実しているのがよかったのか…あるいは単に年を取って腸内環境が変わったのかもしれません。

 若い方に言えることがあるとすれば、IBSのガス型から一生逃れられない、訳でもないかもしれない、ということと、おならの臭いはだんだん自分も周りも年齢とともにそこまで気にならなくなる、ということです。若いうちは、特に女性は悩むと思いますが…今はつらくとも未来は間違いなく明るいです。